先日会った若者から、こんな言葉を聞いた。
頼りにしていた先輩が、会社から去るという決断をしたそうだ。
「来月から私は、どうしたらいいのだろうか?」と。
「将来が見えなくて不安だ」と。
そんなの見えなくて当たり前だよーー!
と、言い放ちたかったがあまりにショックを受けていたので
その場では言わずにおいた。
確かに、目の前の目標的な人物がいなくなると、
補助輪なく自転車に乗るようなものだろう。
そうでなくとも、日々何かしらの将来の見えない不安を
感じながら生きている人は多いのではないだろうか?
大丈夫です、この世の中で誰も見える人なんていないのだから。
見えているのではなく、描いている方向に進んでいるだけだから。
日々、今日が充実することをやり続けていけば、それだけでいいんです。
ここで、将来の不安について、基本的なことを書いておきたい。
いつからだろうか、将来の漠然とした不安というものがなくなったのは。
そう、最近僕は将来の漠然とした不安を感じることはない。
もちろん、あれができるだろうか?とかこれはうまくいくのだろうか?といった
細かい不安を感じることはあるが、それは目に見えるレベルのことばかりだ。
色んな経験をして学んでわかったことは、
人は「思い描いた」ようにしかならないということだ。
そして、人生はだんだん良くなっていくものだということ。
落ちることはあっても結果、良い方向にしか行かない。
と、なった時にでは未来とは何かである。
未来は今の積み重ねでしかなく、何かをやった結果だし、
何かをやらなかった結果です。
決断の数とやったことの結果で未来が作られる。
ちょっと、過去を振り返ってみるとわかるのではないか。
将来何となく、こうなるんだろうな・・・
と思った方向に進んではいないだろうか?
「なりたくない」と強く思った姿になっている自分がいやしないか?
そうすると3年から5年先、どうなるかをわかる方法があります。
同じ場所に所属するなら、自分の年齢に+3~5を
足した年齢の人が社内にいれば、(あるいはそれに近い年齢)
そのサンプルの人のような雰囲気になります。
もし、それが思い描いているサンプルと違うのであれば、
今すぐ付き合う人を変える、場所を変える
気の流れを変えることをお勧めします。
大丈夫、将来なんて、見えなくて当たり前。
夢を描いている経営者だって、政治家だって
見えているのではなく、作り出しているのです。
結局そのわけのわからない不安というのは
実は今自分がやっていることを信じられていないところから
来ているものではないだろうか?
だったら、やり方とあり方を変えて
信じられることだけをやってみればどうか。
先ばかりを見ていては、不安になる。
大切なものは実はいつも足元にあるんですよね。